記念すべき1本目の記事。私が音楽にのめりこんで、様々なジャンルの音楽を聴き始めたきっかけであるバンドについて語る。
マキシマム ザ ホルモン
日本ではこの名前を聞いたことが無い人はもう1人もいないのではないかと思うくらい、日本を代表するロックバンドだ。
メンバーは以下の4人
●マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)
●ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)
●上ちゃん(4弦)
●ナヲ(ドラムと女声と姉)
1998年に東京都の八王子市で結成し、結成からメンバー変遷を経て現在の構成となった。激しいラウドロックに乗せた、一見意味不明な日本語たちには深いメッセ―ジ性を感じるとともに、バンドのフランチャイズ化を公言し2号店バンドを作るなど、現代の音楽シーンにおいての革新的な活動もしている。
独特なライブシーン
このバンドの特徴はなんといっても「ライブ」。
中でも「地獄絵図」というライブは毎回参加条件が設定されており、条件を満たした人が当日、一堂に会する。
過去に開催されたライブについて、抜粋して紹介する。
- 地獄絵図 デブ vs ホルモン〜上原デブちゃうやん!〜 (参加条件:体重70kg以上の男性)
- 地獄絵図 すっぴんメス豚 vs ホルモン〜まゆ毛ないやん!〜 (参加条件:ノーメイクの女性)
- 地獄絵図 ガリガリ君 VS ホルモン ~骨ぶつかって痛いやん!~ (参加条件:体重55kg以下の男性)
- 地獄絵図 ジジババ VS ホルモン ~ジジババだってモッシュしたいやん!~ (参加条件:30歳以上の男女)
- 地獄絵図 ホルモン VS ノッポさん~ホルモンは一切飛び出ません~ (参加条件:男性身長178cm以上、女性身長168cm以上、3Dメガネ着用)
- 地獄絵図 ホルモン VS おチビちゃん~あんた牛乳飲みなはれ!~ (参加条件:男性身長160cm以下、女性身長153cm以下、ライブ中おしゃぶり着用、入場時にその場で牛乳500mlを一気飲み)
- 地獄絵図SP ニンニク地獄~えー!?ニンニク喰わされたあげくダウンジャケットも!?~ (参加条件:入場時に生ニンニク一粒を噛んで食べる、ライブ時にダウンジャケットを着用)
- 地獄絵図 ホルモン VS 恐怖!コスプレ集団~アニヲタだってモッシュしたいだっちゃ☆〜(参加条件:アニメ系のコスプレをして来ること、また入場時にメンバー・スタッフによるコスプレ審査が行われた。)
- 地獄絵図 ホルモン VS フルフェイス軍団~夏だ一番!ボンバーマン祭り~ (参加条件:フルフェイス着用のままライブを観ること。)
- 地獄絵図 ホルモン VS 顔面ストッキング~僕たち今日から変態家族〜 (参加条件:1足ストッキングを2人ペアで着用、破れたり破損したりしたら退場。)
おそらくマキシマム ザ ホルモンを全く知らない人からすれば、想像していた「条件」とは大きく異なるものも多いだろう。しかし、これがマキシマム ザ ホルモンであり、この条件に合致してたライブに参加できることを本気で喜ぶ者たちこそが真の「腹ペコ」なのである!!
※「腹ペコ」=マキシマム ザ ホルモンのファンの総称。街中でマキシマム ザ ホルモンを好きそうな人を見かけたら「麺カタ コッテリ」と言ってみよう。おそらく体を大きく後ろに沿った後に両手を前に突き出し「やったー」と叫んでくれるに違いない。
また、ダイスケはん、ナヲを中心とした軽快でコミカルなMCも注目だ。フェスで初めてアクトを見た友人たちはこぞって「マキシマム ザ ホルモンおもしろい!」と心を奪われていた。その日初めて聞いた人でも数分後には大きく首を振っている。(ヘドバン)生で見た人を沼に落とし込む魅力満載のバンド、それがマキシマム ザ ホルモンなのだ。
個人的一押し楽曲
「まずなにを聞くべきなんだろう」とお困りのあなた。
マキシマム ザ ホルモンはApple Musicなどのいわゆるサブスクでの楽曲配信を行っていないため、自身でCDを購入するかYouTube上に公開されている楽曲を聴いていただくことになる。
中でも、個人的見解に基づいて「これは聴いておくべき!」と思う楽曲を3曲ご紹介する。
『恋のメガラバ』
2006年に発売された7枚目のシングル曲。マキシマム ザ ホルモンの代表的な楽曲の1つ。先日、とある理由(気になる人はこちら)でMVが再公開され腹ペコたちが大歓喜した。
フェスなどではこの楽曲で全員が踊り狂い、間奏部分では激しくヘドバンをかます。この曲を知っていれば、初めての参加でも一体感を味わえること間違いなしだ。
『恋のスペルマ』
前述した『恋のメガラバ』に続き、こちらは『恋のスペルマ』。
おそらく人前で大声で「スペルマ」と叫んでいいのはこの楽曲で騒いでいる時だけである。上記の動画では実際の野外フェス映像に合わせてマキシマム ザ ホルモンのメンバーご本人が乗り方講座をレクチャーしている。なんと初心者に優しいのか。ぜひ動画を見て、学んだ乗り方でフェスやライブに乗り込んでみてほしい。
『鬱くしき人々のうた』
個人的に一番好きな楽曲はコチラ。
早いテンポにと鋭い歌詞に、初めて聴いた当時のピッツァマン少年は心を打たれ、悩んでたことが何もかもどうでもよくなった経験がある。何も言わずに、さっさと聴いてみてほしい。
最後に―
筆者は小学5年生のころ、ネットで知り合った中学生にマキシマム ザ ホルモンのCDを借りるという、今ではネットリテラシーの無さで説教されるような体験を経て、このバンドを知った。今でも生活になくてはならない存在である。今後も様々な活動を通して、私たち腹ペコを楽しませてくれること間違いなしだ。